敏もどうやら、パスするようだ。


それから、紫織ちゃんの部屋を出て、お風呂場やリビング、客室などたくさんの部屋を見て回って、いつの間にか学校の授業は全て終わっている時間になっていた。


「もうこんな時間。

そろそろ帰ろうよ」


私はみんなに言った。


「そうね、私は明日も来るんだし、今日はこのくらいでいいや」


と茉美。

「私も、飽きちゃったわ」


と退屈そうな希夏ちゃん。

「俺眠いわ…」


敏はまだあくびをしている。


「だな。

ていうか、唯也はまだ肉食ってるのか?

いくら料理がうまかったからって、食いすぎにも程があるだろ」