「でも、八衣は私と一緒に食事するって約束してくれたわ」

紫織ちゃんが私の顔を見ながら微笑んで言う。

みんな一斉に私の顔を見る。


「マジで言ってんの?八衣。

こんな何者かわからないような子と一緒に食事なんて...。

信じられない。

ね、敏」


希夏ちゃんは、敏に同意を求めた。

私は、てっきり敏に、希夏ちゃんと同じように罵声を浴びせられるのかと思ったが...。


「いや、別に。

それに、うまそうな飯じゃん?

俺、朝飯抜いてきちゃったんだよねぇ。

食事って、タダなんだろ?」

と、割と乗り気のようだ。


「ええ、お友達ですもの。

お金を取るなんて、そんなことしないわ」


紫織ちゃんがそう言うと、早速敏は食堂の椅子に座り、


「だってさ!なぁ、お前達も座れよ」


と私達に命令っぽい口調で言う。