メイドさんは、いつの間にか私の横に立っていて、金色のナイフを私の首に付きつけていた。

「なっ………」


私…殺される!?


「麻友…助けて………!」


麻友に助けを求めるが、麻友は料理を食べるのに夢中でこちらのことなど全く気にもかけない。


「アナタ、美味しそう。

怖くて、泣いているの?怯えているの?

友達が豚みたいになって、絶望しているの?


ねぇ、知っているかしら。

恐怖と涙と絶望は、最高のスパイスなのよ。




あはははは……!」


ケタケタ笑う紫織ちゃん。


「イタダキマス…」


「嫌っ、嫌ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


私は絶叫と共に、意識を失った。




End