「う、うん…」


麻友に言われて、仕方なく私は料理を一口食べた。


「!」


なにこれ、すごく美味しい!

味付けも美味しいけど、特にお肉が柔らかくて…口の中で溶けていくみたい。


でも…なんだかちょっと酸っぱいような……。


「がうっ…、がう…!」


突然、麻友が手掴みで料理を食べ出した。


「ちょっと、麻友!?

どうしたのよ、麻友!!麻友ってば!!」


まるで、餌を貪る家畜のようになってしまった麻友。

なにこれ……どういうこと!?


「ちょっと、アナタ!

麻友に一体何を食べさせ…………」


メイドさんに文句を言おうと後ろを振り返ったが、メイドさんがいない。


「え………?」