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「ねえ、また人がいなくなったらしいよ…あの館で」
昼休み、友達の麻友(マユ)が私にそう言った。
「えー、マジで?
誰が消えたの?」
私がたずねると、麻友は
「一個上の学年の、鷹見っていう先輩と、岡座先輩、橋本先輩、棚江先輩……あと相模先輩っていう人達だよ」
と答えた。
「えっ、五人も!?」
「そうなの。
しかも、その五人が消えた後、その五人と仲の良かった女子の先輩も、行方不明になったらしいよ。
それでさ、その館に今日…行ってみない?」
「ええ!嫌だよ!なんでそんなところに行かなくちゃならないの!?」
「下見だよ、シ・タ・ミ。
実は芦原(アワラ)君を肝試しに誘ったの」
「えっ、あ、芦原君!?」
芦原君というのは、私が片想いをしている隣のクラスの男子のことだ。
「ねえ、また人がいなくなったらしいよ…あの館で」
昼休み、友達の麻友(マユ)が私にそう言った。
「えー、マジで?
誰が消えたの?」
私がたずねると、麻友は
「一個上の学年の、鷹見っていう先輩と、岡座先輩、橋本先輩、棚江先輩……あと相模先輩っていう人達だよ」
と答えた。
「えっ、五人も!?」
「そうなの。
しかも、その五人が消えた後、その五人と仲の良かった女子の先輩も、行方不明になったらしいよ。
それでさ、その館に今日…行ってみない?」
「ええ!嫌だよ!なんでそんなところに行かなくちゃならないの!?」
「下見だよ、シ・タ・ミ。
実は芦原(アワラ)君を肝試しに誘ったの」
「えっ、あ、芦原君!?」
芦原君というのは、私が片想いをしている隣のクラスの男子のことだ。