「はぐっ、はぐっ、がうっ、がうっ………」

「やめて……やめてくれぇ………!

俺が、俺が悪かったよ!紫織お嬢様を殺そうとして…謝る!すみません!

だから、だから、許して、許してくれぇえええ…………!!」


泣きながら謝罪するが、紫織ちゃんは食べるのに夢中で気付かない。


「おい、お前!俺を助けろよ!!なあ、おい!!」


私のほうを見て、相模が言う。


「なんで?

どうして、私がアンタを助けなきゃいけないわけ?

アンタは、私の仲間を殺したんだよ……!

それに、さっき私のことも殺そうとした!

そんな奴を助けるわけないでしょう!?」


私がそう言うと、相模は泣きじゃくりながら、


「ごめっ、ごめんあさいっ!ごめんなさああい!

許し、許しでぇ……うっ、ああああ!!助け、助けてくれえええええええええええええええ!!!」


と私に言った。

ただでさえ涙と鼻水と涎でぐしゃぐしゃだったのに、さらに血も混じって相模の顔面は見るに耐えないものになっていた。