相模は、叫ばなくなった。

ショックで意識が飛んでいるのだろうか。

それとも、もうすでに……。


「起きろよ」


敏が、相模の頬を叩いた。


「ああっ!」


相模が起きた。

どうやら、まだ生きていたようだ。

意識がないほうが、痛みも感じずに死ねたのにね。

あーあ、可哀想に。

でも、アンタが悪いんだよ…相模。


アンタが、あんなことをするから。

みんなを、殺して調理したから。


これは、天罰なんだよ。相模。


「お前が叫んだほうが、紫織は美味しく食べられるんだからさ。

お前がお前を調理するより、遥かにな」


「ぐううあ…!」


再び聞こえる相模の呻き声。


相模の腕は、もうそこにはなかった。

すべて、紫織ちゃんが食べてしまったから。


紫織ちゃんは、次に相模の脚にかぶりつく。


「あああああああああああああああ!あああああああ!ああああああ、ああああ………」