「一緒じゃない!ちゃんと肉は食料庫に保存しないといけないんだ!


それに、俺が調理したほうが肉は美味くなるんだ!

だから、コイツは俺が殺して、調理する!


それが一番美味いんだよ!!」


相模の唾が、床に飛び散る。

それほど、相模は興奮している。


素直に謝ればいいものを、紫織ちゃんが更に相模を刺激するようなことを言う。

「アナタ、自惚れているの?

私はアナタが前のコック…相模庸一の孫だというから、アナタに厨房を任せているだけであって、アナタの料理の腕を見込んでいるわけではないのよ?」

「なに?」

「アナタ正直言って料理下手くそよ。

向いていないわ。

本当に、アナタ相模庸一の孫?

彼が教えてくれたこと、ちゃんと聞いていたの?
本当に、彼に教えてもらったの?

アナタのおじいさんのつくった料理とアナタのつくった料理…正直言って天と地程の差があるわ」