溜め息交じりに紫織ちゃんが言う。

この言葉に怒った相模が、ナイフを私ではなく紫織ちゃんに向けた。


「何だと!?」

「やめてください、泰良様!」


執事さんが止めるが、相模は聞く耳を持たない。


「そういえば、鷹見と橋本を殺したのは、お前だったよな?

二人の死体、どこに隠した?」

「食堂の暖炉の中よ」


暖炉の中……!

そういえば、今日食堂に来たとき、二人が消えていて、いつもはあった料理が全くなかったことに気をとられていて、暖炉の中までは調べていなかった!


「…どうしてそんなところに死体を隠したんだよ!!

そんなところに放置していたら、肉がまずくなるだろ!!」

「別に、どこに置いたって一緒よ」