「あら、何のことかしら」

「今更、誤魔化さないでよ…。

私、知っているんだよ…茉美と相模が、この館で殺されたこと…。

唯也と希夏ちゃんと俊秀も……殺したんでしょ?

そして、みんな料理にしてしまったんじゃないの…?」


私が言うと、紫織ちゃんは笑い出した。


「うふふふふふふ、あはははははははははははははははははははは!!!」


「……紫織……ちゃん?」


紫織ちゃんの肩を触ると、紫織ちゃんはギョロッとその大きな瞳で私を見た。


「ひっ!」

「あはは…そんなに怯えないでちょうだいよ、八衣。

アナタ、何か勘違いしているのではなくて?」

「勘違いなんかじゃない!だって、茉美の頭と相模の脚は……確かにこの館で見たもの!

他のみんなのことは…確証は持てないけれど、きっとみんなも殺されて、食べられたんでしょ!?

だって、この館中どこを探しても、見当たらなかったもの!」