「大切な人……?私が………?」

「ええ、そうよ。

初めてあなたと会ったとき、私言ったでしょう?

“今日はお友達記念日よ”って。


私とあなたは、友達じゃない」

「紫織ちゃん………!」

「でも、あなたがじいやを殺そうとしたのって本当なのかしら?」

「う、うん……。

でも、確かにちゃんと腕とか脚とか刺したはずなのに……どうして執事さんは死んでいないんですか……?」


私は、執事さんにたずねた。

私の質問に、執事さんではなく紫織ちゃんが答えてくれた。


「それはね………。


じいやはもう、既に死んでいるからよ」


「え…?」