「あなたは、見てはいけないものを見てしまった……。

あなたには、死んでいただかないと困るのです。

お嬢様のためにも……………!」


執事さんの手には、光るものが握られていた。

それは、私が執事さんを刺したときのナイフだった。


殺される!


そう思ったときだった。


「やめて!」


突然、紫織ちゃんが現れたのだ。

紫織ちゃんの声と同時に、動きを止める執事さん。


「おっ、お嬢様!?

しかし、八衣様は旦那様が撮られたお嬢様の写真を見ているのですよ!?

こっ、殺さなければ……!」

「やめて、そんなこと………。

お願い、じいや…。

私のために、八衣を殺さないで!!」