「あああああああああああああああああああああああ………あああああああああああああああああああああああああああああああああ………!!!」


紫織ちゃんの口からは、ダラダラと涎が流れている。

今まで凛としていたお嬢様の姿とは思えない。

まるで、血を欲している吸血鬼のようだ。


「あああああああああああああ、ああああああああああああ……………。

あああああああああああああああああああ!!!

ああああああ……うううううううううう…」


叫んだり、呻ったりしながら、紫織ちゃんは階段を降りていった。


「な……なんだったの…………」


あのようす…。

食堂で必死に料理を貪っていた唯也や希夏ちゃん、そして俊秀とよく似ていたが…違う。

紫織ちゃんのほうが、もっとひどくて…辛そうで……叫びすぎて今にも死にそうな感じだった。