「…希夏ちゃんと俊秀も、やっぱり殺されちゃったのかな」
例の隠し部屋から出た私。
隣の紫織ちゃんのお母さんの部屋のベッドに座りながら、私は呟いた。
いや、でもさっきのは夢だ。
まだ、二人は生きているかもしれない。
そう自分に言い聞かせても、無理だった。
二人がいない。
殺されてしまったに決まっている。
もう、助けることなんてできない。
茉美と相模みたいに殺されて、バラバラに………。
「あれ、ちょっと待って………?」
茉美の頭と相模の脚は、あの食料庫にあった。
もちろん、あの食料庫は“食料”を保管するところだ。
もし、二人が“肉”にされているのだとしたら、あそこに二人の体の一部があるはずだ。