「はっ……………!」


今のは……夢………?

よかった、夢か…………。


ふと横を見ると、そこには執事さんが倒れていた。


「あ………」


執事さんを殺したのは、夢じゃなかったんだ……。


「これも、夢だったらよかったのに………」


私は執事さんの亡骸を見ながら、呟いた。


「私のせい、か…………」


本当は、知っていた。

私が悪いんだって、わかっていた。

でも、認めたくなかった。

みんなを殺されたのは、私の責任だって…信じたくなかった。


夢の中とはいえ、殺された本人に私のせいだと言われてしまうと、さすがに傷つく。


「やっぱり……私のせいなんだ…………よね」