その後ろから先生が現れた。


「おいお前ら、席につけよ。

ホームルーム始めるぞ」


とこれまた二人と同じように眠そうな表情の先生。

先生の言われたとおりに、私達は自分の席に着いた。


「あー、出席とるぞー。

相模は………まだ来てないな。

遅刻か?珍しいな」


先生がそんなことを言うってことは、相模から休みの連絡は入っていないってことか……。

じゃあ、先生の言うように、相模は遅刻かな。

相模をあの館に連れて行った当の敏は、全く相模のことを気にしていないようである。

現に…。

「おい、見ろよ先生の服」

敏が小声で、先生に気付かれぬように希夏ちゃんに話しかける。

「?先生の服がどうしたの?」

「気付かないのか?昨日と同じだ。

しかも、あの眠そうな様子。

もしかして…」

ニヤニヤする敏。

「バカ。変なこと言わないでよ」