しかし、食堂はもぬけの殻。

二人どころか、今まで大量に並べられていた料理すらない。


「なん……で…………?」



どうして、誰もいないの!?

どうして、何もないの!?


「はぁ……。

学校サボって損したわ。

これで単位落としたら、八衣のせいだからな」

「違うっ、違うのっ、違う!!」

「じゃあ、どうしてお前が見たはずの茉美の頭や相模の脚はなかったんだ?」

「それは……多分、もう調理されて……」

「じゃあ、その調理されてできた料理は?

ここには、料理は見当たらないみたいだし」

「料理は…食べられたんだよ!

希夏ちゃんと俊秀に!!」

「その二人は、今どこに?」

「監禁されたんだよ、この館の主人に!」

「その主人って誰だ?俺は見た事ないけど」

「…私も、会ったことない」