途中で希夏ちゃんと別れ、私と茉美は二人で道を歩く。
「全く、敏のわがままも困ったものだよね。
希夏ちゃんも相当だけど…。
こんな暑い中で、唯也と俊秀に見張りをさせるなんて」
手で顔を扇ぎながら、私は大きなため息と愚痴を茉美に漏らした。
「まあ、仕方ないよねぇ~。
敏、そこそこ機嫌悪くしてたし…ああでもしないと、あの二人が相模の代わりに酷い目に遭わされるんだし」
と茉美は返す。
茉美の言う通り、敏の言う通りにしないと、きっとあの二人は相模と同じように、いじめのターゲットになってしまう。
だって、敏は学校で一番の権力を持つ者だから。
でも……なんか嫌だな。
自分が、その方がいいと思って選んできた道のはずなのに、敏みたいなわがままな王様気取りの不良野郎の言いなりになっていることや、
周りのみんなも同じように敏の言いなりになっていることが。
「全く、敏のわがままも困ったものだよね。
希夏ちゃんも相当だけど…。
こんな暑い中で、唯也と俊秀に見張りをさせるなんて」
手で顔を扇ぎながら、私は大きなため息と愚痴を茉美に漏らした。
「まあ、仕方ないよねぇ~。
敏、そこそこ機嫌悪くしてたし…ああでもしないと、あの二人が相模の代わりに酷い目に遭わされるんだし」
と茉美は返す。
茉美の言う通り、敏の言う通りにしないと、きっとあの二人は相模と同じように、いじめのターゲットになってしまう。
だって、敏は学校で一番の権力を持つ者だから。
でも……なんか嫌だな。
自分が、その方がいいと思って選んできた道のはずなのに、敏みたいなわがままな王様気取りの不良野郎の言いなりになっていることや、
周りのみんなも同じように敏の言いなりになっていることが。



