私のことを疑っているようだ。

でも、私は何もミスはしていない……はず。

叫び声をあげたときだって、執事さんは私ではなく希夏ちゃんのものだと勘違いしていたし…。

多分、大丈夫………だよね?



「………まあ、いいでしょう」


質問に答えることのできなかった私に呆れたのか、執事さんはそれ以上喋らなかった。


「…………」

「…………」


無言が続き、重い空気が流れる。

食堂までの道のりって、こんなに長かったっけ?と思う。


実際には食堂に行くのに一分もかからないところだが、私は何十分もかかっているように感じられた。


執事さんが食堂の扉を開くと同時に、私は驚いた。

なんと、俊秀も希夏ちゃんのように、まるで感情を持たない家畜のようにひたすら肉を貪っているのだ。


「がうっ、がう、がう、が、がっっ、がうがう、あう」

「がうっ、がうがうっ、がう、がっがう、がうあうがう、あっ」


「俊秀…どうして………」