そんな…………こんな不気味な執事さんと二人きりだなんて。

それに、この人の日記には茉美と唯也のことが書かれていた。

私達のことを、肉呼ばわりもしていた。

紫織ちゃんが年上の女子高生を殺せるとは思えない。

執事さんが、茉美を殺したかもしれないのだ。


そんな人と二人きりなんて…。


かといって、紫織ちゃんのことも信用できないし………。


「どうしたのですか?八衣様。

食堂へ参りましょう」

「は、はい…………」



私は、執事に言われるがまま食堂へ行くことになった。


「そういえば、いつお見えになったのですか?

全く気付きませんでしたが………」

「あ、えと、さっき………です」

「ほう、さっき来たばかりだというのに、なぜお嬢様の部屋の前に?

余程お嬢様にお急ぎのご用件でもあったのでしょうか?」

「そ、それは…………」