「………誰かしら?」
扉が開き、中から紫織ちゃんが出てきた。
しまった……見つかってしまった。
「まあ、八衣じゃない!
また来てくれたのね。私、嬉しい」
そう言って、紫織ちゃんは微笑んだ。
何が『嬉しい』、だ。
きっと、私のことも殺して、肉として料理するに違いない。
と私は紫織ちゃんの態度に怒りを覚えたが、さっきの隠し部屋のアルバムのことで紫織ちゃんのことを可哀想だという気持ちもあり、
自分でもよくわからない感情でどんな言葉を紫織ちゃんにかければいいのかわからない。
「そういえば、さっき大きな悲鳴が聞こえてきたわ…。
あれ、一体どうしたんですの?」
「あっ、あれは…………。
えと、ゴ、ゴキブリが出てきて!ちょっと驚いちゃったんだ!」
と私は咄嗟に嘘を吐いた。
食料庫に侵入して、人間の脚を見つけたからだなんて、とても言えるわけがない。
扉が開き、中から紫織ちゃんが出てきた。
しまった……見つかってしまった。
「まあ、八衣じゃない!
また来てくれたのね。私、嬉しい」
そう言って、紫織ちゃんは微笑んだ。
何が『嬉しい』、だ。
きっと、私のことも殺して、肉として料理するに違いない。
と私は紫織ちゃんの態度に怒りを覚えたが、さっきの隠し部屋のアルバムのことで紫織ちゃんのことを可哀想だという気持ちもあり、
自分でもよくわからない感情でどんな言葉を紫織ちゃんにかければいいのかわからない。
「そういえば、さっき大きな悲鳴が聞こえてきたわ…。
あれ、一体どうしたんですの?」
「あっ、あれは…………。
えと、ゴ、ゴキブリが出てきて!ちょっと驚いちゃったんだ!」
と私は咄嗟に嘘を吐いた。
食料庫に侵入して、人間の脚を見つけたからだなんて、とても言えるわけがない。



