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オイシイ…。




今、俺が何の料理を食べているのかわからない。

でも、オイシイ。オイシイ。オイシイ。


唯也や希夏が他人の話を聞かず、夢中になっていたことも頷ける。


オイシすぎて、頭がおかしくなりそうだ。


まさに、“病み付き”。


ああ、どうしてこんなにこの肉達はオイシイのか。

とまらない、とまらない。


フォークなんてどうでもいい。

肉さえ食べればそれでいい。

手づかみで肉を次々と口にぶち込んでいく。


オイシイ、オイシイ。