俊秀が希夏ちゃんに言うが、希夏ちゃんは「がうがうっ、がう」と肉料理を食べ続ける。


「おいおい、どうしたんだよ。

希夏、おい!おいってば!」


俊秀が希夏ちゃんの肩を揺さ振っても、希夏ちゃんは俊秀の相手はせずに、ただ肉を貪るだけ。


「なんだ?そんなにこの料理が美味しいのか?

…俺も朝食抜いてきたからなぁ。

腹減ったなぁ………。

俺も、食べちゃおう」


そう言って、俊秀は希夏ちゃんの向かい側の席に座った。


「ちょっと!俊秀!やめときなよ。

その料理は…………!!」

「なんだよ、うるさいな。

別にいいだろ。

紫織ちゃんなら、怒ったりなんかしないだろ」

「でも、無断で食べるなんて、それに………」

「大丈夫大丈夫。

現に希夏はこんなに食ってるんだし」