ある日のこと。


その日は、月に一回の“身体検査”の日だった。


『おかしい』


お父様が、私の体を見てそう言った。

私からしてみれば、お父様の頭の中のほうがおかしいと思う。


『どうして、どうして太っているんだ!?

おかしい、だって…毎日牛乳とパンしか与えていないというのに!!

ああ、どうして。どうしてなんだ!!?』


太ってなんかいない。

かなり、痩せているほうだと思う。

それでも、お父様から見たらこのときの私は太っていたらしい。


狂っているお父様は、私にこう告げた。




『今日から、一週間食事抜きだ』