『バカか、お前。

そんなことしたら、コイツの親とか、学校が怪しむだろ。


なぁー八衣はどう思う?

どうやったら、相模は学校来なくなる??

お前、確か成績はよかったよなぁ?
だったら、希夏と違ってもっとマトモな意見出せるだろ』


敏の問いかけに対して私は少し遅れて答える。


『あ、あの館に連れていくっていうのはどう?

ほら、二年の南形っていう先輩っていう、あの館にさ!』




……あのとき、私があんなこと言わなければ、私達はここには来なかったのに。


茉美が死ぬ結末は、回避可能だった。

それなのに、茉美が死んでしまったのは、全部私の責任だ。


私の……私の…………。


引き出しから出て、ぼーっと天井から吊るされた脚を見る。


そういえば…この脚……太ももに傷がある。

これってまさか……!?