あとは……あの扉だけだ。


嫌な予感がする。


だけど……もしかしたら、あそこに二人が閉じ込められてかもしれない。


入らなきゃ。


私は、勇気を振り絞って、扉を開けた。

扉を開けた瞬間、冷たい空気が漏れた。

中は暗くて、よく見えない。


ここ…食料庫かな?


半袖なので、むき出しになった腕に大量の鳥肌が立つ。


せめて、灯り…灯り…………。


壁を手探りしていると、なにかボコボコしたものが手に当たった。

多分、電気のスイッチはこれだ。

押すと、パチッという音と共に電気が点いた。


良かった…電気が点いて…………。


と前を見たとき。

私の目に、飛び込んできたもの。