厨房は、至って普通の厨房といった感じだったが、奥に見える扉が少し気になった。



火にかけられた鍋が、コトコトと言っている。


「何作っていたんだろう?」


これ…カレーだ。

美味しそうなにおいが、私の鼻に通る。



腕時計を見ると、今は午前十一時半。

そういえば、昨日の夜から何も食べていない………。


少しだけなら………バレないよね?


ちょうど、近くに味見用の皿がある。

そこにカレーを少し入れて、飲む。


「美味しい……!」


でも、これだけじゃ物足りないな……。

肉……肉が食べたい…………。

ここの料理の肉、どれも美味しいんだよな……。



食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい、食べたい。



私は、思わず手掴みでカレーの肉をとろうとした。