「なぁー八衣はどう思う?

どうやったら、相模は学校来なくなる??

お前、確か成績はよかったよなぁ?
だったら、希夏と違ってもっとマトモな意見出せるだろ」

敏が、私の顔を見る。

えっ、わ、私?

まさか私に振られると思わなかったので、戸惑う。

相模が学校来ないようにって言われても...。


男子三人がかりで、こんなにしつこく暴力行為をしても毎日学校来るくらいだし...。


その時、私は今朝、希夏ちゃんが言ってたことを思い出した。


『どーせ消えるんだったら、相模みたいなやつが消えちゃえばよかったのにね?』




「あ、あの館に連れていくっていうのはどう?

ほら、二年の南形っていう先輩が行ったっていう、あの館にさ!」