「ったく。
 その恰好でここまで走ってきたのかと思うと
 ハラハラするよ」

『へ?』

「水色のブラジャー」

ハッとして胸を押さえる。
今日は確かに水色のブラジャーだった。
その上に、白いブラウスを着ていた。
雨で濡れて・・透け透けだったんだ・・

蒼井先輩は、私の後ろに回って
バックハグ・・の態勢。

ドキンッとして
マネキンのように固まる私。

後ろから私の右手をとり、
長すぎる袖を折り返していく。

「あんまり心配させないでよ」

み、耳元で言わないで!

右手が終わって次は左手。
蒼井先輩の手が、左手の袖を
丁寧に折り返す。

こっ恥ずかしくて
顔があげられない・・