「こちらこそ、よろしくね。
 親子共々」

「やめてよ、そういうの」

「いいじゃない。
 親子で同じ大学にいるんだから。
 ね―――っ」

『ね、ね―――・・』

あ、だめだ。
まだ慣れない。

「もうメイクも落ちて最悪。
 私着替えて教授たちと飲みに行くから
 皆川さんのこと、よろしく」

『え?あのっ』

「ちょ、待ってよ」

「そうだ。ハイ」

先生が、車のキーを投げた。
蒼井先輩、ナイスキャッチ。