「も、無理。止まんないわ」

蒼井先輩は涙を拭きながら呼吸を整える。

「お腹イタイよ。もう、腹筋割れそう・・」

『・・・笑いすぎだってば』

「あははっ。ごめんごめん」

蒼井先輩は、持っていたペットボトルの水を
ゴクリゴクリと飲んでから、
ハイ、と私に手渡した。

「じゃ、ね」

ひとしきり笑って
さっさと行ってしまった。


『え?』

ペットボトルを持ったまま
こんどは私が
置き去りの刑。