ああ・・もうぅぅぅっ!

「リオ、大丈夫?」

すでに追いついていた蒼井先輩が、心配そうに、でもどこかおかしそうな顔をして言った。

「リオ、カエルみたいだね」

『っ!!』

確かに。
地面にうつぶせに、それも大の字に寝転がっている私、は。
まさしくカエルの図だった。

『イテテテ・・』

なんとか起き上がり、ぶちまけてしまった荷物を無言で拾い集める。

蒼井先輩も、一緒に拾い集める。