蒼井先輩は、波のような人。
音もなく静かに近寄ってきて
気づいたら
なにもかもぜんぶかっさらっていく。
あぶない。
蒼井 弦という波に
飲み込まれそうだ。
飲み込まれたら・・溺れる。
「リオはさ。今まで誰かを好きになったこと、ないの?」
『全然あります。普通に誰かを好きになって、恋して、成就せずに終わります』
「ぷっ」
『いや、笑うとこじゃなんですけど』
「ごめんごめん。
なんか、淡々と話すからさ」
『そっちこそ。
蒼井先輩こそ、本気で誰かを好きになったことありますか?』
「うーん。どう、思う?」
音もなく静かに近寄ってきて
気づいたら
なにもかもぜんぶかっさらっていく。
あぶない。
蒼井 弦という波に
飲み込まれそうだ。
飲み込まれたら・・溺れる。
「リオはさ。今まで誰かを好きになったこと、ないの?」
『全然あります。普通に誰かを好きになって、恋して、成就せずに終わります』
「ぷっ」
『いや、笑うとこじゃなんですけど』
「ごめんごめん。
なんか、淡々と話すからさ」
『そっちこそ。
蒼井先輩こそ、本気で誰かを好きになったことありますか?』
「うーん。どう、思う?」

