「そんな思いさせてたなんて
 ゴメン」


『今、ここで、
 別れてください。
 もう、一生会わないでいてください』




「簡単なんだな。俺たち」



『・・ハイ』



「わかった。
 リオの言う通りにする」




震える手を、
フェンスの上からぎゅっと握りしめた。