「ノブさん、買う!
 これ、買う!」

「ハイ、毎度~」

蒼井先輩が、お金を払う。

『え?』

戸惑う私に近づいて
先輩が、ハートのネックレスを
私の首にかけてくれた。
「よし」と言ってつけ終わると
チェーンの中に入った髪の毛を
払ってくれて、
少し離れてから私の首元を見る。

「似合う、似合う。
 リオ、かわいい~」