オオカミスイッチ 【完結】

ちなみに、と、口ひげを生やした
ちょっといかついお兄さんが、
シルバーの、シンプルな羽の
ペンダントトップのネックレスを
見せてくれた。

「先月ユズが買ったの、コレに似たような
ヤツだったよな?」

「ああ、そうそう。そんな感じ」

『うわぁ、カッコイイ』

「そう?」
と店長が近づいてきた。
「いいでしょ、このデザイン。
 羽の、繊細な感じにこだわったんだ」

『ええ。すごくおしゃれ。
 カッコいいんだけど、高級感?みたいなのも 
 あって。とても素敵です』