ゆっくりとうなづくと
蒼井先輩は私を引きよせて
抱きしめた。


「ずっと
 俺のことだけ、好きでいて」


蒼井先輩から、コーヒーの香りがした。
私は背中に腕をまわし、
ぎゅっと上着を掴んだ。



皆川リオは
蒼井弦の
彼女になった。