オオカミスイッチ 【完結】

そのとき急に
私の中に、嫉妬の炎が燃え始めた。
蒼井先輩が惚れたという
あの女子大生に
今はいないその女性に
急に
嫉妬した。

その人にも
こんな風に優しく接してたのかな・・

『蒼井先輩は、誰にでも優しい』

「え?」

『どうすれば喜ぶか
 女の子の扱いを知り尽くしてる』

「は?」

『計算ですか?
 それとも、経験ですか?』