オオカミスイッチ 【完結】

「怖くないかな、と思って来てみたんだ」

『怖くて心臓から口が飛び出そうですっ』

「クッ・・
 それ、逆ね。
 口から心臓だから。
 クックック・・」

『あ・・っ』

「俺もさ、この家は慣れないね。
 いつ来ても怖いわ。」

先輩が、私の手を握って部屋に戻る。



この手は
いつでも
私を安心させてくれる