オオカミスイッチ 【完結】

『そんなっ。私は何にも・・っ』



「くだらない話は
 その辺で終わりにしてくれない?」

蒼井先輩が髪の毛に雪を積もらせて
部屋に入ってきた。

『外行ってたんですか?』

「うん。あーー寒っ」

蒼井先輩が囲炉裏の火に手を近づける。
私は蒼井先輩の髪の毛に積もった雪を
手で払いのけた。