危なかった
流されるとこだった
あのまま
食べられてもいいとさえ
思ってしまいそうだった・・

皆の輪の中から蒼井先輩をちらりと覗き見る。
蒼井先輩は毛布を畳んだり
寒そうに襟元を立てたりして
バツの悪そうな
なんともいえない表情を浮かべていた。


オオカミから人間に戻ってるところだ。。。

みんなが心配してくれたことに
それから
オオカミから逃げだせたことに
急に安心して

だから
力が
抜けた