オオカミスイッチ 【完結】

後ろにいた蒼井先輩が
毛布で私をくるんで目の前に立つ。
キスされそうになって
私は直立不動のまま、
なんとか顔をそむけた。
抵抗できるのは、このくらいしかない・・

「俺にキスされるの、やだ?
 なんで、目、そらすの?」

どストレートに質問を投げかけてくる。

答えられるはず、ないっ!!
だってこっちは
立ってるのがやっと・・

「目そらしたって、無駄だよ。
 リオは俺のもんだから。離してやらない」