オオカミスイッチ 【完結】

「もう、俺に黙って消えないで」

『心配かけて、すいま・・』



蒼井先輩が、私の顎をクイッとあげて
キスをしてきた。

『こっ!こんな時に
 何するんですかっ!!!!』

「リオの唇、冷たい」

私の顔が、カアーーッと一気に赤くなる。
いや、寒さでもともと赤くなってたハズだから
今は何色? 
いやいや、そんなこと、どうでもいいっ

『蒼井先輩っ!もうっ』

私が立ちあがると
肩にかかっていた毛布がバサっと落ちた。