オオカミスイッチ 【完結】

ふわっと肩に、暖かい毛布が掛けられた。
見上げると
蒼井先輩が
息を切らして立っていた。

「やっと・・見つけた・・」

『蒼井先輩・・っ・・』

今までの緊張と不安が一気にほどけて
涙が溢れだした。

『も・・ダメかと思った・・』

私は迷わず、蒼井先輩に抱きついた。

「俺の方が、心臓とまるかと思ったよ」