カナちゃんは、周囲に誰もいないことを
確認して、近くに来た。

「蒼井先輩が、待ってるって」

あ・・雪の結晶の・・

『どこで?』

「昼間回ったキノコの栽培ハウス。
 一番小さなところ」

『ああ・・』

「わかる?」

『うん』

「もうきっと行ってるはずだから
 リオも急いで行ってあげて」