オオカミスイッチ 【完結】

持っていた紙袋と、先生に預けられた紅茶を
強く握りしめ、ドアの前で待つ。

ガチャっと、ドアが開く。

『あの・・』

見上げると、白いバスローブを着た
女の人だった。

れ?
あれれ?

『すいません、私間違えて・・』

「弦に用事?」

『っ・・!』

その女の人は、私の頭の先からつま先までを値踏みするように見てから、ふっと鼻で笑った。