蒼井先輩からスマホを受け取り、ウーロン茶越しの三日月をパシャリ。

『撮れた! 
 どうですか?』

画像を見せると、蒼井先輩はにっこり笑って
「うん、合格」
と言い、私の頭をクシャっと撫でた。

「おい~ 皆川~」

福富先輩が、フラつきながらこちらにやってきた。

『は、はいっ!』

「さっきからウーロン茶はないだろ。
 ちょっとくらい飲めよ」