「なんでそんなに隠したい?
俺と付き合ってるってバレたら
恥ずかしいのか?」
恥ずかしい?
そんなわけない!!!
恥ずかしいって思うのは、むしろ春馬さんのはずなのに……
私となんか釣り合わないはずなのに、それでも春馬さんは恥ずかしいって思わないで堂々としてくれるの?
「そんなわけないじゃないですか。
逆ですよ、春馬さんは私と付き合ってるってみんなに知られても恥ずかしくないですか?
ほんとに私で大丈夫ですか……?」
「何をいまさら言ってるんだ?
俺がお前と付き合ってて恥ずかしい?
むしろ自慢するな、こんな可愛い彼女なんだから当たり前だろ?」
「春馬さん……」
自慢してくれるなんて、可愛くもないのに可愛いって言ってくれることがすごく嬉しい。
彼女って言葉の響きがすごくくすぐったい。
「私がどうして隠したいのかは、コネだと思われたくないからです。
私が春馬さんの会社に来た理由は、春馬さんがいるからってこともありますけど
新しいことにも挑戦したかったから
秘書というお仕事に魅力が感じたから。
それが一番の理由なんですよ。
だから、コネとか言われたくなくて……」
春馬さんの会社に来たことを後悔なんてない。
仕事内容聞いたとき、やっぱり魅力を感じた。
「そうか、わかった。隠すことにしよう」
春馬さん……



