私は急いでさっき作ったものを温めなおして、テーブルに用意した。





「さ、食べましょう?」





「おう、いただきます」





今日の夜ご飯のメニューは、時間もちょっとギリギリだったためカレーライス。





それでも春馬さんは、美味しいと言いながら食べてくれた。





そして食べ終わり、いつもみたく晩酌タイムに入った頃に春馬さんが仕事の話しを始めた。





「初出社、どうだった?」





「はい、緊張もしたけど
みんないい人で安心しました」





「そうか、それならよかったよ。
俺のコネとか言ってまた嫌がらせされるんじゃないかって、ちょっと心配もしたけど
大丈夫そうだな?」





春馬さん……





心配してくれてたんだ。





「大丈夫ですよ、もしそうだったとしても
今度は絶対耐えてみせます!

絶対、ぜーったいもう春馬さんから離れたりしません!!!」





「ふっ、何があっても俺が守るし
絶対離してやらないから安心しろ」





なんてキッパリ言うもんだから照れちゃうよ。





俺が守る





もう離してやらないから





この単語が頭にリピートされる。





そのたび顔が火照ってくのがわかる。