別に部長が謝ることじゃないのに……。
「部長、謝らないでください。
私は大丈夫ですから」
そう言ってもずっと謝ってくる部長をなだめるのには時間がかかった。
しばらくして落ち着くと、冷静に部長は今までのことを聞いてきた。
それを私はすんなり答えてしまう。
きっともう、限界だったんだろう。
「ほんとは……何度も部長に助けを求めようと思いました……でも……」
「令奈……」
「覚悟はしてきたけど、正直もう……限界なんです、私」
そう言うとすぐに、私の頬には涙がつたう。
もう私のメンタルは崩壊寸前にまで達していた。
それに自分が気づいたのは今だった。



